多気山
年末年始は横浜の実家に帰省し、1/3(土)に桐生に戻って来た。まだ一日、休みがあるし、天気も良さそうなので、宇都宮市の多気山(たげさん)に登ってこようかな。
多気山は栃木百名山の一座で、中腹に多気山不動尊がある。初詣は既に済ませているが、帰省中は運動していないし、参拝がてら軽く山歩きをするのも悪くない。という訳で、出掛けてきました。
コースタイム1時間半程のごく軽い行程の山なので、桐生を朝遅くのんびりと車で出発。足利IC〜鹿沼ICは高速を利用し、多気山東麓のR293沿いにある多気山不動尊参拝者駐車場(無料)に車を停める。約100台のキャパがある駐車場は、正月休み最終日に初詣に来た参拝者の車で6割方埋まり、家族連れやグループが三々五々、不動尊に向かっている。通常の登山の服装と装備で出発。普段着+防寒具がほとんどの参拝者の間に入ると重装備で、浮いている感があってきまりが悪いが、登山の格好の人も極く少数居られるのを見つけて安心する。
鳥居のような朱塗りの山門を潜り、多気山参道の坂道を登る。車も通れる道だが、初詣期間中は一方通行になっている。途中に市営多気山駐車場があり、係員が交通整理をしている。駐車場はほぼ満杯の模様。このすぐ上に桃畑(ももばたけ)茶屋という雰囲気の良い店がある。
坂道が終わり、山腹をトラバースする道になる。駐車場から溢れた車が路上に並んで駐車している。ここまで(トレーニングのつもりで早足だが)徒歩で10分しかかかっていないから、混雑する時期には、歩ける人は下の駐車場を利用するのが吉である。
道端に並ぶ屋台を横目に進むと、参道石段の下に着く。明王殿(交通安全祈願で車のお祓いができる)の横を通ると参拝者が一段と増え、手水舎(ちょうずや)の前に行列ができている。列に並んで手水をとったのち、寺門を潜って幅狭く急な参道石段を登る。この石段は126段あるとのこと。
登り着いた境内には多気山不動尊の本堂が建ち、辺りは参拝者でごった返している。本堂の内にも大勢の参拝者がいて、御護摩祈祷が行われいる模様。本堂の前で一礼してお賽銭を投じ、合掌して新年の平安無事を祈る。
本堂の左には弘法大師堂があり、その左奥には岩盤が露出して緩いナメ滝がかかっていて、竹筒で引かれた水流がショボショボと落ちている。多気山の平野にポコっと盛り上がった山容は、この固い岩盤に依るものらしい(後日調べると、安山岩などの火山岩でできているとのこと)。
境内左手の通路を下ると、途中で多気山頂上への登山道が分岐する。登山道に入り、階段が整備された山道で山腹をジグザグに切って登る。周囲は多気山不動尊の社叢(市指定天然記念物)で、常緑の自然林に覆われており、里山にしては奥深い雰囲気がある。
やがてなだらかな尾根の上に出て、ゆるゆると尾根道を登る。樹林が疎となって明るく開けると、程なく御殿平に登り着く。
御殿平は広く平坦な芝地で、南東を中心に180度の展望が開ける。広大な平野の中に宇都宮市街の高層ビル群が固まって見え、彼方には筑波連山が霞んで遠望できる。この眺めは素晴らしい。芝地の一隅には「多氣城跡」の石碑が建つ。
また、東屋もあり、その背後には高く枝を伸ばした風情のある雑木林が広がっている。あちらのすぐそこの高みが頂上だ。
頂上に向かうとすぐにY字の分岐があるが、周回路なのでどちらも可。Y字の右に進むと道標があり、右に古賀志山の森林公園への山道を分ける。城郭の遺構と思しき不規則な段々のある雑木林の中を歩くと、すぐに三角点標石のある多気山頂上に着く。
頂上は樹林に囲まれて展望に乏しく、木立の隙間から北西方向に限って足尾山地が見える程度。折り重なる山並みの中で、二股山の双耳峰やその右奥にギザギザの稜線を連ねる石裂山が目立つ。周回路を回って御殿平に戻る。途中に「多気山頂展望案内」の看板があり、かつては日光連山も見えたようだが、現在は育った樹林に遮られて全く見えない。
御殿平でおやつを齧りながら景色を眺めて一休みしたのち、南東へ下山。疎で明るい林(桜だろうか)の斜面を下る。すぐに杉林に入り、ジグザグに下ると車道に出る。あとは車道を辿って、往路の多気山参道を下り、駐車場に帰り着く。休憩も含めて1時間半のごく短い山歩きであったが、初詣の賑わいに正月らしさを感じたし、御殿平からの展望も楽しめて、なかなか良かった。
ほとんど汗はかいていないが、山歩きの後の温泉は欠かせない。近くのさくら温泉に日帰り入浴で立ち寄る(600円)。住宅地内の広い敷地にロッジ風の平家があり、中に入ると半露天に近い石組みの湯船がある。お客さんもそこそこいるが、ゆったりと湯に浸かって温まる。はあ、極楽。それから東北道・都賀西方PAにも立ち寄り、フードコートで遅い昼食にラーメンを食べたのち、帰桐した。